高額納税者に特典をちょうだい。という本音

確定申告の時期です。

あるタレントさんのTwitterの投稿が

マスコミにも取り上げられました。

「高額納税者には特典みたいなものを

 与えて欲しい」

という意味の内容です。

正直な人ですね。

黙っているけど同じ気持ちの人、

少なくない気がします。

そういう人たちは、どんな特典がもらえるなら、

たくさん税金を払ってくれるでしょうか?

【すでに、ふるさと納税が存在する】

前にもこのサイトPARASOL JAPANで

『貴族と税金』

というタイトルの記事を書きましたが、

みなさん税金に関する話には敏感です。

高額納税者に特典を与えるなどと言うと、

公平性を大切にしている人からは

反発がでるかもしれません。

「たくさん税金を払っている人間が

 偉いというような価値観が生まれると、

 公正が失われて民主主義社会は壊れてしまう。」

というような批判が上がりそうです。

しかし、今すでに『ふるさと納税』

という制度があります。

ある種の特典とも言えるんじゃないでしょうか。

批判もたくさんありますが、

『ふるさと納税』は定着してきましたから、

他の税目でも似たような制度が作られても

不思議じゃないですよね。

「いかにして不満少なく、税金を多く集めるか」

というのは、あらゆる国が

真剣に考えなければならないことで、

特に日本は今、真剣に考えないといけません。

【税金を集める方法を考えるビジネス】

昔は

「ウチの国に税金を払ってくれたら、

 そちらの国で税金払わなくても

 オッケーになります。」

みたいな話があったようです。

例えば、相続税が無い国があったとします。

「ウチの国の住民になって住民税100万円を

 払ってくれたら、日本に払わないといけない

 相続税10億円がゼロになりますよ。」

というようなことが、

あったような無かったような時代があり、

もしかしたら今もどこかの国では

そういうことがあるかもしれません。

これ、事実だとすれば、

他国の税金を奪ってることになるんですよね。

日本の相続税をゼロにする代わりに、

自分の国に住民税100万円を

払ってもらうという、

悪く言うと『脱税ほう助ビジネス』です。

こういうことを、

政府と民間が一緒になって考えている

たくましい国があるこの世界で、

日本は大丈夫かなと、つい思います。

【せめて感謝してほしい】

税金の話になると必ず出てくるのが

租税回避地の話です。タックスヘイブンですね。

実際に住んだことのある人に話を聞くと、

「生活がつまらない、世界が狭い。」

とだけ言って、

具体的なことを話したがりません。

ただ、

『世界を貧困に導くウォール街を超える悪魔』

 ニコラス・シャクソン 

『タックスヘイブンの闇』 

ニコラス・シャクソン 

『タックスヘイブン・グローバル経済の見えざる中心のメカニズムと実態』

ロナン・パラン、リチャード・マーフィーなど共著

といった本を読むと、

なんとなくその実態が分かるんですが、

なんか暗い気持ちになるので、

この世の楽園は諦めて

税金払って楽しく生きよう、

という気持ちになります。

そういうお金持ちも沢山いて、税金払っています。

「せめて感謝してほしい。」

この時期にお金持ちがよく言う言葉です。