今、不足している人材の将来

アメリカで銀行の経営破綻が続きました。

アメリカの今後の経済政策など

気になることが沢山出てきました。

当然気になることはアメリカ経済だけでなく

日本経済についてもです。

【もしかして、価値がないのでは?】

破綻した銀行の一つはシリコンバレー銀行です。

私は今回の報道で初めて存在を知りましたが、

ベンチャー企業が主な顧客だったそうです。

破綻は顧客のベンチャー企業が

資金調達に苦しむようになり、

預金を引き出すことが増え、

その数が多いもんだから、

連鎖的に不安が広がり、

予想外の規模の預金引き出しが発生したため

という報道が多いです。

事実関係はもう少し時間が経たないと

判明しないかもしれませんね。

報道を信じるなら、

資金調達に苦しんでいたベンチャー企業の多くは

IT企業でしょう。

アメリカのIT企業、小さい会社だけでなく

ビッグ・テックと呼ばれる

大企業も大規模な人員削減をしています。

単なる調整局面の人員整理かもしれません。

事業の継続には何も問題ないのかもしれない。

しかし別の可能性もあります。

儲かると思って開発した新技術が、

全く利益にならないものだと言うことが

ハッキリしてしまい、

本当の危機に直面しているための

人員整理なのかもしれません。

さらに別の可能性としては、

価値のある新技術を作り出すのに必要な人間は

予想よりも恐ろしいほど少ない人数で

十分だったことが、明らかになってしまった

のかもしれません。

人数の不足が度々言われ、

高給取りだったITエンジニア・プログラマー

ですが、人数過剰なうえに

待遇バブルだったのかもしれません。

【今の不足は、将来も不足するのか?】

IT技術は価値のあるものだと思います。

重要な物でもあります。

ITに限らず、あらゆる技術は重要ですが、

技術には有害な価値を持つものも

ありますでしょう?

例えば、『核物理学』『核技術』は

全面的に素晴らしいとは言えません。

核について無知であるのは危険だから、

研究は続けるという姿勢は理解できますが、

もしそうするとしても、大きなお金と

多くの人員を使うことは無理でしょう。

大規模に進められていたものが縮小に向かう

というのは、現実にありえるんですよね。

そういうことを考えていると

日本でも今、AI人材とか高度知識人材といった

人の不足が言われることに、

疑問を感じてしまいます。

今、不足している人材は将来も必要とされて、

不足したままなのか?といったことです。

仮に今AI人材が100万人不足するから、

8年で100万人養成しようとなって

国の教育事業がスタートしたとします。

ところがスタートの7年後、

世界で技術革新が大きく進み、

100万人不足するはずの人材の需要が

2万人で十分ということになったとしたら、

どうでしょう?

教育を受けた人たちでも余ってしまい、

行き場所がない人が続出する事態に

なる可能性がありますよ。

過去にも日本は、弁護士とか公認会計士を

増員した時など、資格試験に合格して

弁護士・公認会計士になったのに就職できない、

仕事が無いといった人が出てしまったことが

ありますから、AI人材などでも安心できません。

【これがあれば一生安泰は無いと思った方が良い】

昔は、弁護士・公認会計士などは

なってしまえば一生安泰と言われたりしました。

しかし今はそんなこと言えません。

よく言われることですが、

「これがあれば一生安泰」というような

資格も資産も無いと思った方が

いい時代なんですね。

それより

「これさえあれば、一生おもしろい、楽しい。」

というものを見つける方が幸せなんでしょう。

絵を描ければ一生おもしろい。

紙と鉛筆さえあれば幸せ。

と言える人は、

良い人生を送ると思う今日この頃です。