『照柿』高村薫
PR
照柿 上 (新潮文庫)
暑い夏に向けて、
過ちを予防するために
読みたい1冊があります。
高村薫さんの小説「照柿」です。
【人生を狂わせるもの】
自分でも信じられないような行動を
してしまうことが、誰でもありますよ。
時には罪を犯すこともあるでしょう。
なぜこんなことをしたんだ?
犯罪行為をすると、必ず聞かれます。
なぜやったのか、
自分でもわからないということは、
実は多いんじゃないでしょうか?
動機がよくわからない犯罪。
動機がよくわからない行動。
よくわからない自分の気持ち。
自分のことなのに、よくわからない。
本当はイライラしていたのかもしれません。
気付かないふりをしていたけど、
イライラしていた自分がいたのかもしれません。
昨日は上手く眠れなかったとか、
とつぜん歯が痛み出したとか、
そういうことで
イライラしていたのかもしれません。
負のバタフライ・エフェクトです。
犯罪の引き金は、
あまりにも些細なことかもしれません。
人間は繊細で人生は不確かなものだと
改めて思わせてくれる小説です。
PR
照柿 上 (新潮文庫)