『買い負ける日本』坂口孝則

株価は上昇。

不動産価格も上昇。

過去最高益を出した企業も少なくない。

それなのに衰退が続く日本を

輸入の面から考察したのが

坂口孝則さんの著書「買い負ける日本」です。

様々な分野で買い負け、

輸入できないという事実は

円安だけが原因でないことがよくわかります。

PR


買い負ける日本 (幻冬舎新書)

読んでいると日本国内の

人手不足と低賃金の問題を連想してしまいます。

人手不足なのに賃金を上げる企業が少ない。

お金があるのに賃金を上げようとしない

企業がたくさんある。

賃金を上げたのに人が集まらない業種がある。

そういう現実が抱えている悪い構造が

輸入の面でも同じように存在するようです。

失われた30年と言われ

不況が続いた日本ですが

それでもお金はあった国です。

今でも世界第3位の経済力があり

32年連続で

世界最大の純債権国です。

衰退が続く中でも

買う力は持ち続けていたのです。

それが失われつつあるのは

決定的な変化で

その変化が今後どのような状況を

招くのかは考える価値があると思いました。

商売をしている人は

「良いものを安く」売ろうとする企業努力が

成功をもたらし

「良いものを安く」買おうとする企業努力が

衰退を招いた。

というような仮説から

次の行動を考えると良いかもしれません。

PR


買い負ける日本 (幻冬舎新書)