オシャレな計画で衰退した地域
何年も同じ地域の不動産を見ていると
数年前に周囲の期待を集めてオープンした
飲食店や小売店の廃業を目にすることがあります。
経験上、廃業するのはオシャレなお店が多いです。
そういうオシャレなお店を集めて
オシャレな街並みを作ろうとする地域も
上手くいっていない印象があります。
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どの地域も少子高齢化に苦しんでいますから、
若者を集めたいという気持ちが強すぎて
若者が喜びそうなものをやろうとします。
若者に大人気のブランドを扱う
小売店を呼んできたり
ヘアサロンやカフェをやろうとする若者を
優遇したりするんですが、
長続きしません。
若者向けのオシャレな古着屋を駅ビルに
呼んできたのに、
半年で撤退された例もあるくらいです。
若者がいない地域に若者向けの店を出しても
商売にならないんですよね。
それに地方の若者向けのお店は
東京のマネでしかないことがほとんどです。
東京でなければ、ニューヨーク、ロンドン、パリ
あるいは北欧スタイルとかハワイスタイルの
コピーでしかないのです。
それだと、地域の外から人が来てくれません。
オシャレな開発計画が
地域振興の役に立たない可能性は
小さくないと思います。
その地域の公務員の人が
『若者が喜ぶ』とか『オシャレな』
というような言葉を
あまりにも使うような場合、
その地域の不動産に投資するのは
やめておいた方が良いかもしれません。
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