『パシヨン』川越宗一
キリスト教が禁止された時代の日本の物語です。
信仰を守ろう、続けようとする人物の物語
であると同時に
信仰を禁じる立場の人物の物語でもあります。
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パシヨン
自分らしく生きていきたい。
そう考える人が沢山いますが
自分らしく生きるって、
具体的にどういうことでしょう?
好きなことだけして生きていくこと?
嫌いなことは一切しないで生きていくこと?
全ての選択を自分の意思ですること?
どう生きたら、自分らしいと言えるのでしょう?
そういうことを思った時に
この「パシヨン」という作品は
とても有益だと思います。
自分の意思で人生の選択をした人物
のようにも見えるし
生まれつきのもの、運命と言えるものに
流され続けた人物にも見える人が登場します。
それも何に人も登場します。
その人生の結末は悲惨なものです。
しかしその人は、
自分らしい人生を生きたと思えるでしょう。
「悲しく、惨めである。
それが、あなたらしさだよ。」
そう言われたときに、あなたはどう思うでしょう?
受け入れて、生きていこうと思うでしょうか?
「自分らしく生きていきたい」などという
商売臭い言葉に振り回されずに
自分を見つめるきっかけになる作品
かもしれません。
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パシヨン