復讐はやめろって?

「嫌なことをされたとき、

弱い人は復讐し、強い人は許す。

そして賢い人は無視する。」

というようなことを過去の偉人たちも

言っていたよ、というアドバイスを

くれる人がいます。

あるいは

「あなたが幸せになることが

一番の復讐になるから、

相手を攻撃しない方が良い。」

というようなことを言ってくる人もいます。

正しいのかもしれません。

しかし、こういうことを言っているのが

「偉い人」である場合は注意が必要でしょう。

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「偉い人」が責任や罰から逃げようと

していることがあるからです。

自分がやったこと、やらなかったこと

の結果については

責任を持たなければならない。

失敗の責任。悪事の罰。

そういったものからは逃げられない。

世の中はそういうことになっているはずですが、

「偉い人」ほど、責任もとらないし罰も受けない

ということがあります。

そういう社会規範の破壊が起きる時って

「偉い人」の周りにいる人が

復讐はいけない。

憎しみの連鎖を止めなければならない。

過去にとらわれず未来を見よう。

というようなことを言って、

「偉い人」に都合のいい流れを

作ろうとするんですよね。

当然の責任追及を

復讐に見えるように演出する悪い人たちに

気をつけたいと思う今日この頃です。

それにしても、

恨みも憎しみも本当に消えないものですね。

高齢者とお話していると特にそう思います。

80年前の嫌だったこと。その恨み憎しみを

95歳の高齢者が繰り返し話してくれます。

男性も女性も恨みと憎しみは忘れません。

ドラマの「半沢直樹」が大ヒットしたのも

復讐劇だからでしょう?

やられたらやり返したくなるのが人間ですよね。

そういう現実を知ると

「あなたが幸せになることが

一番の復讐になるから、

相手を攻撃しない方が良い。」

などとは言えませんよ。

本当に復讐を止めるなら、

いつか復讐しましょう。でも

今は別のことをしましょうと言って

引き延ばすしかないんじゃないでしょうか?

恨みと憎しみはこの世で一番恐ろしいです。

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