熊と不動産価値

熊の出没と襲撃のニュースが

大きく取り上げられています。

自然環境の変化を心配する声などもありますが、

ウチに来る不動産の営業マンが心配しているのが

田舎の不動産価値の下落です。

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今年は異常に件数が多いようですが、

熊が人里にまで下りてきて困っているというのは

かなり前からありました。

ある土地では、

県営住宅の階段の踊り場に入ってきた

というような例もありましたが、

人が襲われることは本当に稀でした。

熊が出没することで、

人が住まなくなるようなことは

極めて少なかったと思います。

不動産を買う時の確認事項でも

熊の出没というのは

ほとんどありませんでした。

しかし今は、

「この辺りは、熊の出没はどうですか?」

という質問が当然になりつつあるようです。

コロナ禍でようやく出てきた

地方移住、二拠点生活の流れが

この熊の件でさらに逆回転するかもしれません。

田舎の物件に手を出してしまった不動産関係者

みなさん暗い表情をしています。

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熊の専門家による今後の見通しは

二つあるようです。

一つ目は、ここまで人里に熊が来るのは

今年限りというもので、

今年のような異常な高温がなければ、

山で食べ物が十分とれるから

人里には来なくなるだろうというもの。

もう一つは、人里に美味しい食べ物があることを

知ってしまった熊は

来年以降も来るようになるというもの。

どうなるかはわかりませんが、

二つ目の見通しは十分あり得ると思っています。

昔、柿の木がある家に住んでいた

知人がいましてね。

その家に熊がやってきて柿を食べ、

それから毎年来るようになってしまった

事例があるんです。

やっぱり怖かったそうですが、

人身被害が出ないと

大規模な対策をしてもらうことは

その当時、難しかったようで

知人は、自費で柿の木を切ることにしました。

今の時代はどうなっているでしょう?

公的な対策はしてもらえるんでしょうか?

やっぱりその土地によるんでしょうね。

町内会とか消防団などの地域の活動に嫌気がさして

都会から来た人が結局出て行ってしまう事例が

少なくない中、

移住直後に熊対策に駆り出されるようだと

その地域はやっぱり

人が来なくなりそうですよね?

ますます人が少なくなり

ますます不動産の価値が下がりそうです。

田舎は思い切った開発をするしかない

気がしますが、行政が主導すると混乱を

招く気もします。

公的資金を一切入れずに民間主導で

コンパクトシティを作ると面白そうですが

なかなか話がないですね。

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