所得の申告漏れ、9041億円

国税庁の発表によると

今年6月までの1年間の税務調査の結果、

所得の申告漏れが9041億円で

追徴課税が1368億円だったそうです。

なかでも高額所得者の申告漏れは980億円で

2年連続で過去最高だったという、

富裕層を批判するような

論調の報道が目立ちましたが、

富裕層だけに問題があるわけではないよな

と思いました。

問題は、

日本人全体のお金の感覚じゃないですかね?

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日本人、特に日本の会社で働く人たちは、

仕事が出来ることと、商売が出来ることの

違いが分かっていないと

批判されることがありますね。

お金の感覚が無い。あるいは

お金の感覚がおかしいんじゃないか

と言われます。

例えば

料理人として安全で美味しい料理を作って

食べた人に喜んでもらっている人も

使いきれなかった食材を

大量に廃棄しているようなら

赤字になって

商売としては続けていけないでしょう。

仕事としては料理が出来ているけど

商売としては料理が出来ていないことになります。

商売として成功させるために

様々な管理の仕事、

特にお金の管理の仕事が重要になります。

多くの場合、ホワイトカラーの仕事です。

ホワイトカラーの仕事は重要なのです。

ところが最近、労働生産性が低いと言って

ホワイトカラーの仕事を軽視する人がいます。

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ホワイトカラーの仕事を軽視する人たち。

そういう人たちは

「ホワイトカラーって、

 お前ら悪いことをするな。

 そう言って見張っているだけだ。

 まったく金を生まない人たちだ。」

というようなことを言っていたりします。

売る物を用意する人。

お客を見つけて売ってくる人。

そういう人こそ重要という価値観なのでしょう。

そういう価値観の経営者だと

凄まじい失敗をすることが

少なくないです。

管理業務を疎かにしていると

売る物の生産や仕入れでは

減耗や死蔵そして横領といった問題。

販売の面では

不利な支払い条件や債権回収の失敗

そして営業マンの横領などの問題。

そうした問題が無くても

商売をしていれば避けられない

税金の問題があり、管理能力が低いと

大きなトラブルになります。

所得の申告漏れも

悪意のある脱税と言うより

管理能力の欠如による

失敗と言った方が

実情に近いと思います。

管理の仕事、ホワイトカラーの仕事は

重要なんです。

目先のお金の出入りに惑わされると

大きなお金を失うことになりますから

経営者の人は管理の業務をする人を

大切にしないと危険です。

自分でも勉強しないとでしょう。

経営者になる人は

財務と労務の知識がないと

自分も他人も不幸にすると思います。

勉強の第一歩は

財務の書類を自分で作ってみること

かもしれません。

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