高級料亭の現実~ITバブル時代~
国会議員の先生方の
お金の話題で持ちきりですね。
先生方のお金の使い方で
少し目立つものの一つが
飲食代でしょうか。
高級料理屋での支払いで、
1回で80万円などというのが
あるせいか、料理屋まで
批判されています。
しかし
料理屋も大変なんです。
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コース料理がお1人様5万円
などというと、高すぎる
儲け過ぎじゃないのかという
声が聞こえてきますが、
高級料理屋
そんなに儲かっていません。
数が出ないんですよね。
回転率も悪いのです。
中でも高級料亭と言われる
お店は一部の常連客、
スポンサーと言ってもいいような
お客のおかげで
お店が維持できている状態です。
今から23年ほど前のITバブルのころは
特にそういう感じで、
料理屋と思えない状態のお店もありました。
麻雀セットが置いてある。
カラオケの設備が置いてある。
謎のコンパニオンの女性がいる。
そして、料理屋なのに
よその店から料理の出前が届く。
お茶屋さんじゃなく
料亭なのにそんな状態でした。
料理を届けに行きましたもん。
コロッケを。
高級料亭に行っても
天ぷらより、コロッケ。
鯛の塩焼きよりハンバーグ。
そういう先生や社長が
沢山いました。
板長さんは給料が高いから
不満を言うことはありませんでしたけど
他の料理人は
まったく和食の修業にならないと
嘆いていました。
料理人の場合、
板長は給料が高いのですが、
それ以外の雇われ料理人は
給料が安いです。
サービス係の仲居さんの方が
給料が高かったりします。
そういう労働条件で
自分の技能も伸ばせないとなると
やはりどうしても
仕事が雑になります。
一時期の和食屋が低迷したのは
そうしたことが
原因だったかもしれないと
最近思います。
料理人に限らず
自分のやりたい仕事をやらせてもらえない、
自分が高めたい専門性が伸ばせない
という職場環境で働いている方も
少なくないでしょう。
自分の経験から思うのは
会社はあくまでも
会社の都合と利益のために
活動しているのであって、
一人ひとりの個人が望む
やりたい仕事というのは、
自分でつかみ取る、
作り出すということが
最終的には必要だということです。
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配達した料理は
和食屋の雰囲気をぶち壊すもの
ばかりでした。
コロッケ、ギョーザ、
ペペロンチーノ・パスタなどなど。
和食屋なのに
ガーリックの香りが満ちていることもありました。
そりゃ、請求も高くなりますよね。
配達したコロッケは20個から30個くらいの
ものでしたが、請求は5万円です。
一般販売は500円と、コロッケとしては
高い品でしたが、出前で届ける場合は
そこまで強気の値段でも売れたんですね。
それでも食いたいと望む先生方、
欲が深いと思いました。
さらに皆さんお酒も飲むわけですから
1回の支払いが80万円でも
不自然な額ではありません。
ストレスを解消して、
英気を養うのに必要だったんでしょう。
やりたい放題、わがまま放題な
オジサンたちのパラダイス。
それが高級料亭の実態だった時代もあったのです。
今はどうなっているのでしょう?
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