会社の不正行為
また日本の企業で大きな不正行為が発覚しました。
製造業の巨大企業でのことです。
人を大切にしなかった結果のようにも見えました。
この会社で働く人は
今後どうするつもりでしょう?
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【無理の果ての惨状】
不正を調査した第三者委員会の結論として
短い時間で高い成果を求められる仕事の体制で
失敗できないプレッシャーが
不正行為を引き起こしたということに
なるようです。
平たく言うと
社長が現場に無理な納期で仕事をさせたから
現場は納期だけを守るために
品質を無視した。
ということでしょう。
お客、消費者から見たら
社長も従業員も
その会社の人間はみんな悪い人たちです。
これ、どこの職場でも起こることです。
問題が少なくとも二つあります。
現実が見えない社長の問題。
無責任な現場従業員の問題。
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【今も将来も見えていない社長】
社長に限らず、指示・命令をする立場の人に
よくあることですが、
無理に無理を重ねて達成した成果を
実力で達成した成果と誤認するんですね。
例えば
通常3日かかる仕事を
社長が急に明日までに完成してくれ
と言ってきたので、12時間の残業をして
完成させたとします。
すると社長はそれを
「やれば出来る!」
と考えるようになって
3日間かかっていたその仕事を
今後は2日でやるように指示してきます。
担当者が難しいと難色を示しても
「この前は成功したじゃないか。」
「やれば出来る!」
と言って無理をしないと不可能な条件で
仕事をさせます。
こうして、残業は常態化し
酷いと残業代すら払わない
といった企業のブラック化が進むのです。
この先には重大な事故が待っていることでしょう。
今の仕事の現実も見えていない上に
将来、どうなるかが想像できない。
ダメな社長によくあることです。
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【無責任が弱い組織を作る】
『員数合わせ問題』というのを
知っていますか?
『員数』というのは元々、
軍隊での『兵員数』のことです。
軍隊ではことあるごとに
兵士の数、武器の数、食料の数など
様々なものの数量を確認する必要があります。
『員数確認』と言います。
管理の基本であり、重大なことです。
あるべき『員数』が無いと
大変な問題になります。
責任者は罰を受けることになります。
特に昔の日本軍ではそうだったらしいです。
そうであるために
『員数合わせ』という不正がはびこったのです。
どんなことかと言うと、
一つの軍がA部隊、B部隊、C部隊の三つの部隊で
成り立っていたとします。
それぞれの部隊が兵士100名、
武器100個を持っています。
ある時、員数確認をしたところ
A部隊では武器が3個無くなっていることが
判明しました。
3個無くなりましたと申告するのが
正しい対応です。
しかし、正しいことをすると
A部隊は罰を受けます。
罰を受けたくないA部隊の責任者は
「武器の員数を合わせろ」
と言って武器は97個しかないのに
100個あることにしてしまいます。
単純にウソの報告をすることもあれば、
秘密裏に調達することもあります。
仲間のB部隊から盗んできたりします。
するとB部隊が不正を行うことに
なったりします。
組織内で不正がどんどん広がるんですね。
昔の日本軍などでは
他の部隊から盗んできたことが
本当にあったそうです。
「外面的に辻褄が合っていれば、
本質的なことは調べない。」
「責任を取りたくないから不正をする。」
それが
『員数合わせ問題』です。
自分が責任を取らずに済むなら
自分の所属組織が困ることになっても
良いと思っている人たちの問題です。
こういう組織は弱いです。
組織のトップなら絶対に避けたい
状態ですが、
上の者には絶対服従という世界では
こういうことはどこでもおこります。
今の会社組織でもあるでしょう?
粉飾決算をする経理担当者から
ウソの売上報告をする営業担当者。
下請け業者と癒着して
キックバックを受けるために
不当に高い価格で仕入れる
購買担当者などなど
現場の従業員にも問題を起こす人は
多くいます。
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【判断力と逃げる力】
今回、不正行為が発覚した企業では
古いものだと30年以上前からの不正も
あったそうです。
過去には他の企業でも、長期間発覚しなかった
不正行為がありました。
重大な事故が起きたケースもありました。
ということは、
今はまだ発覚していない不正を抱えている
企業が、今日も元気に営業していても
不思議ではないのです。
自分が働いている職場で問題があれば、
声をあげた方が良い。
それが無理なら
その職場を去った方が良いでしょう。
会社の命令、上司の命令が
良いのか悪いのかを判断するためにも
そして
自由に職場を移っていくためにも
自ら学び、能力を磨くことは
やっぱり大事なことですね。
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