失敗しつつある田舎のシェアオフィス
田舎のシェアオフィス、
コワーキングスペースの多くが
廃業の危機にあるようです。
実情を見ると
なかなか厳しいものがあります。
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●田舎のシェアオフィスの弱点
田舎のシェアオフィス、コワーキングスペースは
弱点がいくつもあります。
まず最大の弱点だと思うのは
営業時間が短いことです。
朝10時にオープンして夜7時に営業終了
などというところもあります。
さらに定休日を設定していて
それが日曜日などというところもあります。
勤務後とか週末に副業をしている人や
資格の勉強をする人は
お客として考えていないんでしょうか?
利用者のニーズを考えて設定した
営業時間ではないでしょうね。
これではお客が来ないのも当然ですよね。
二つ目の弱点は料金が高いということです。
料金は1か月で1万円。
または1時間500円というところが多いです。
そういう料金設定でも
フリードリンクなどはありません。
ウォーターサーバーがあれば良い方で
電気ポットでお湯が使えることと
電子レンジが使えるくらいです。
あとは事務所としての
最低限の機能があるだけです。
電気と空調とWi-Fiしか使えません。
しかもWi-Fiの使用責任は自己責任です。
水が出るだけで席料500円ということです。
カフェでコーヒーを買って1時間座ってる方が
いいでしょう。
1か月1万円と言うのもフリーデスクのプランで
会社登記とか郵便物の受け取りは別料金です。
そして利用時間は上記のようなところが多いです。
仮に土日が利用可であっても
高く感じるんじゃないでしょうか?
三つ目の弱点は
有力な競合業者がいるということです。
田舎では不動産が余っています。
売りに出ている住宅だけじゃなく
賃貸アパートも余っています。
この活用が今、進みつつあります。
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●田舎のシェアオフィスのライバル
田舎には
賃料2万円未満のアパートがいっぱいあります。
これが、勉強部屋とか作業部屋として
利用されているんですね。
コワーキングスペースよりも
安アパートの方が便利だと感じる人も
少なくないでしょう。
24時間365日使えるだけではありません。
田舎のアパートは他にも強みがあります。
ほぼ確実に駐車場がついているんです。
これは本当に重要です。
田舎のシェアオフィス、コワーキングスペースで
多いのが、駅前のビルの空きフロアを使っている
ところですが、こういうところは
駐車場がなかったり、極端に少なかったり
100メートル以上離れていたりします。
利用者からしたら不便極まりないんです。
田舎ではどういう商売でも
駐車場のことを考えないといけません。
それを考えると
少し大きな建物を使ったシェアハウスや
サブスク型の宿泊施設が
ライバルになっていくかもしれません。
アパート、大型シェアハウス、
サブスク型宿泊施設のどれもが、
今は法人登記が難しい状況ですが
コワーキングスペースとしては
どんどん魅力的になっていく感じがします。
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●田舎のシェアオフィスの今後の可能性
田舎のシェアオフィス、コワーキングスペースの
現状を再確認して考えてみますと、
今のままでは厳しいですよね。
不便なのに料金は高いわけですから。
しかし料金を下げるのは厳しそうです。
田舎でも安いのは土地代くらいで
電気料金などのランニングコストは
安くありません。
人口も少ないですから
薄利多売も成立しにくく
広告を活用することも難しいでしょう。
高く売るしかないと思います。
難しいようなら
シェアオフィス、コワーキングスペース
は止めて、別の方向に舵をきる
勇気が必要でしょう。
どうやっても活用できない建物や土地は
ありますからね。
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