田舎のノマドワーカーのリアル

前回、田舎のシェアオフィスや

コワーキングスペースの

廃業危機を紹介しました。

その利用者になるはずの

ノマドワーカーが田舎にはいないんじゃないの?

という質問が来ましたので

その辺の実情をお伝えしようと思います。

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●田舎のノマドワーカーの格差

田舎にもノマドワーカーはいます。

プログラマーから

ヨガのインストラクターまで

職種も多様ですし

労働契約で正社員として働く人も

いれば請負で働く人、

完成品を自分で値付けして

販売する人まで

就業や収入の契約についても

様々です。

そして所得でも保有資産でも

ノマドワーカー内の格差が凄いです。

お金がある人は

田舎に一軒家を建て、

自分一人の会社を設立して

セキュリティのしっかりした

事務所を借り、

さらにその地域で一番豪華な

ホテルに部屋をキープして、

自宅→事務所→ホテル

となるべく人目に触れずに

移動しながら

一人で仕事をしています。

そういうお金持ちのノマドワーカーにとっては

シェアオフィスやコワーキングスペースは

どうも魅力がないようです。

交流とかまるで求めていません。

それではお金がないノマドワーカーにとって

シェアオフィスやコワーキングスペースは

魅力的かというと

そうでないことが多いみたいです。

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●お金が無い人の選択

ノマドワーカーに限らず

今の日本では働いていても

お金が無い人が沢山います。

月の手取り収入15万円なんてザラです。

そういう人は

とにかく安く、できればタダで!

という価値観になってきます。

すると

月額1万円とか、1時間500円を

払ってコワーキングスペースを使う

メリットを感じられないんですよね。

そのお金を家賃に回して

少しでも快適な自宅で仕事する

というのが最善だったりするのです。

少し収入が高くて

会社の法人登記の必要がある人でも

シェアオフィス、コワーキングスペースは

使わない場合があります。

バーチャルオフィスを契約して

法人登記し、仕事は別の場所でするのです。

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●お金が無いノマドの作業場所

田舎で暮らす、お金が無いノマドワーカーは

どこで仕事をするのか?

理想は自宅なんだと思います。

ただ、田舎の価値観だと

平日の昼間に自宅にいる人は

すごくプレッシャーをかけられる

場合があります。

怪しいとか、違法なことをしてるんじゃないか

といった噂を流されたりするんですね。

そういうことをストレスに感じて

平日は毎日、

朝から外出して仕事をしている

ノマドワーカーもいます。

お金をなるべく使わずに

彼らが作業できる場所。

田舎では

図書館、フードコート、

そして駐車場が作業場所に

なっています。

さらに詳しく紹介しましょう。

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●ある田舎のノマドの一日

アフィリエイトで生計を立てている

田舎で暮らすノマドワーカーの1日を

紹介します。

午前9時。

自宅を車で出て道の駅の駐車場へ行って車内で

PC作業。

原稿を書く、動画や画像の編集をするといった

作業をする。

午前11時。道の駅の駐車場から

図書館へ移動する。

12時まで新聞や雑誌を読む。

正午。図書館の中または駐車場で昼食。

食後は午後2時くらいまで読書。

午後2時。図書館からショッピングモールの

フードコートへ移動。

120円のコーヒーを買ってPC作業をする。

午後5時30分。ショッピングモールのスーパーで

夕飯の買い物をして帰宅。

帰宅後も仕事をする。

この例の方は、こういう仕事のやり方で

年に200万円を少し超えるくらいの

所得があるそうです。

30代の独身女性で子供はおらず実家暮らしです。

家賃光熱費を負担しない代わりに

実家の食事を担当しているということでした。

ご本人は現状に満足していないから

さらに所得が増えるように頑張るそうですが

現状も特別悪いとは感じていないのだそうです。

田舎だと正社員でも

年間給与が200万円程度の求人しかないことも

ありますよね。

給料が安いのに仕事は楽でもなく

狭い職場内で人間関係に悩むこともある。

それに比べると

人間関係に悩むことが少ない

ノマドの働き方は

魅力的なんだそうです。

そういう田舎の現実を見ると

自分で小さい商売をしながら、必要に応じて

短期の仕事をする人は今後増えていくように

感じます。

東京の会社がリモートワークの求人を出すことも

ある時代ですから、稼ぐ手段を複数持つことは

どんどん一般化していくかもしれません。

実行するのは簡単ですから。

働きながら、田舎で小さい商売を

はじめるのは本当に少額で出来ます。

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●田舎ノマドのスタートライン

田舎で小さい商売を始める。

それは初期投資ゼロでもできるかもしれません。

個人事業なら

開業届を税務署、県税部など、

必要なところに提出すればスタートです。

すでに持っている物を使うビジネスなら

可能でしょう。

パソコンとネット回線だけとか

スマートフォンだけでも

出来るビジネスはあります。

ただ現実的に考えると

ビジネス専用に新しく買う方が

安心かつ快適です。

田舎の場合は

初期投資で40万円ほどでしょう。

実例をひとつ。

都会から田舎に逃げてきて

ゼロからビジネスを始めた人の例です。

中古のスマホ3万円。

中古のPC5万円。

中古の軽自動車30万円。

友達の家に間借りさせてもらう家賃2万円。

これでスタートして

3年以上生き延びている人がいます。

車が必要なければ

10万円で始められます。

コロナ禍に全国民に一律10万円が配られましたが

あの10万円で創業したという人が

商売を成功させて

話題になりましたよね。

一つの例は一人出版社の万葉社さんでしょう。

ノマドやリモートワークも含めて

田舎でもいろんな稼ぎ方が可能になっていて

面白いですよ。

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