マナーと心の広さ
季節のお菓子、さくら餅。
材料の桜の葉を食べるか、食べないかで
論争になることがありますね。
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「さくら餅は香りを楽しむものだから
葉を食べないのは残念なことだ。
作ってくれた菓子職人にも悪いわな。」
と言う人もいれば
「茶席で出てきて、食べるのに苦しんだ
嫌な思い出がある。
それに
葉の食感がどうしても好きになれない。」
と言う人もいます。
好みの問題でしかないはずなんですが、
時に礼儀作法や教養の
問題にされてしまうことがあります。
それぞれの文化の礼儀作法は大事なものです。
しかしそれに固執すると
悪いものを生んでしまいます。
ある人は、さくら餅が嫌いだと言います。
茶会で出てきて、葉を取り除いて食べたら、
後で教養の無い下品な人だと
陰口を言われたことがあるそうです。
それで、さくら餅も茶会、茶道も
嫌いになったと言っていました。
礼儀作法に固執し、自分たちの
正しさを押し付けすぎて衰退していく
ものごとを見ることがありますが、
その礼儀作法が本来どういうものだったのか
を考えないと
衰退は止まらない気がします。
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