退職は離婚と同じようなもの

新入社員さんが1か月も経たないうちに

退職する事例が相次いでいるようです。

中には退職代行サービスを使う方もいて、

それを批判する人がいますが、

現状をご存じでしょうか?

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●退職させてくれないという現実

退職代行サービスを使う人に対して

「それくらい自分でやろうよ。」

と言って批判する人がいます。

そういう人は

現実をまるでご存じない。

自分で

「退職させてください。お願いします。」

そう言っているのに

辞めさせてくれない職場があるんです。

正規雇用の人だけじゃなく

アルバイトの学生さんでも

退職させてもらえず、

困っている人がいます。

それでも

退職代行を使うなんて礼儀として間違っている

とかいう人がいます。

礼儀を守るためなら

違法な行為が認められる

という考えなんでしょうか?

それはブラック企業の価値観です。

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●礼儀と法律

コロナ禍で目立たなくなっていた

ブラック企業。

労働関係の法律を守らないのが

最大の特徴ですが、

他にもいろいろ特徴があります。

その一つが礼儀作法にうるさいということです。

礼儀作法、大切だと思いますよ。

しかし礼儀作法を、他人を支配する道具として

使うのは問題でしょう?

礼儀として間違っている。

常識がない。

そう言って

法律上の権利を使わせないように

してくるのはブラック企業です。

職場を辞めるのは自由です。

急に辞めたら職場も会社も困るし

迷惑するだろうと言われても

気にしてはいけません。

人が急に退職しても

困らないように日頃から

準備しておくのが経営者の役目だからです。

職場の従業員さんは

退職以外にも急にいなくなることがありますよね。

急な病気だったり、事件や事故に

巻き込まれることもあるでしょう?

そういうことがあっても

会社として何とか仕事を続けるのが

経営者の役目ですから

労働契約で働いている人が

退職に大きな責任を感じる必要はないのです。

もしも違法な長時間労働など

劣悪な働き方をさせられているなら

礼儀など気にしている場合じゃないでしょう。

あなたは違法行為の被害者なんだから

助けを求めて良いのです。

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●退職も離婚もお金の問題が発生する

こういう今の退職の状況を見て

ある人は、離婚のようだねと言います。

今は結婚した夫婦の3組に1組が離婚する

と言われるくらい普通のことになりましたが

それでもやっぱり離婚は大変なことが多く、

弁護士が間に入ることは珍しくありません。

当事者同士だと感情のぶつかり合いがあって

上手くいかないということもありますが

やっぱりお金の問題がありますから

弁護士が入るべきなんですよね。

今後は

退職がそういう風になっていくかもしれません。

退職にあたって弁護士が間に入ることが

珍しくないというか、

普通のことになるような気がします。

今、退職代行サービスが話題になる時に

フォーカスされるのは

若い人の「退職そのもの」というか

職場を去りたいという点に

なることが多いですが、

退職には職場を去ることの他に

様々な対立点が生まれます。

そして退職代行サービスは

若い人だけのものではありません。

30歳以上の人も使えます。

退職するのが勤務年数が長い人の場合、

若い人の退職時には出てこなかった

お金の問題が出る可能性が高いです。

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●これからミドルの退職が始まるかも

まだここ数年のことですが、

未払残業代の請求期間が過去2年から

3年に延長されました。

コロナ禍の影響などで残業は減っていましたが

これからまた長時間労働が大復活するかも

しれません。

人手不足も改善していませんし

リモートワークで仕事が

さらに忙しくなったという人もいます。

そういう人が、ふと自分の業務と給料を

改めて考えた時に何を思うでしょう。

人手不足と言いながら

40歳以上はリストラの恐怖にさらされている

現実もある今、お金に対して

シビアに考えるミドルの従業員さんが

たくさん出てきても不思議じゃないですよね。

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