幻に終わりそうなリノベーション需要

空き家の増加が止まらないようです。

総務省の発表だと、

その数900万戸。

十年ほど前、リノベーションによって

中古住宅は良いビジネスになると

一部で盛んに言われていましたが

今はとても厳しいです。

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●高い技術、高い料金

日本のリノベーション技術は

本当に優れていて、

特に木造だと信じられないくらい

美しく作り変えてくれます。

ただ、お金が物凄く高いです。

戸建て住宅は

リノベーション費用だけで

1000万円以上かかることも普通です。

物件取得費と合わせると

安くとも1200万円くらいに

なることが多いです。

新築の戸建てが

900万円で買えることを考えると、

圧倒的に魅力があるとは言いにくいでしょう。

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●中途半端な物件は売れない

一時期、都会からの移住者を狙って

必要以上のリノベーション、

豪華なリノベーションをした

中古住宅を地方で売ろうとしていた

不動産屋さんがいましたが、

今、困り果てています。

ターゲットの移住者はまったく増えず

地元の人に売ろうとしても

価格が合わずに売れないという状態です。

3500万円の豪華中古住宅などというものは

地方で生活する人には

まるで魅力がないのでしょう。

新築で満足できる家が

もっと安い価格で建つわけですから。

改めて考えると

商品として中途半端なんですよね。

東京のマンションや戸建てと比べたら

3500万円というのは

中古であっても圧倒的に安いと思います。

しかし豪華な物件か?

となると弱いんです。

東京と同じ設備、建材で

3500万円。

東京と同じものが3分の1の価格です。

という訴求のしかたなんです。

東京を越える建物そのものの魅力が

何もないのです。

これだと実績を見る限り

売るのは厳しいようですから

今後、地方のリノベ中古をやるなら

3億5千万円で、東京に存在しない

物件というような建物を企画する方が

良いかもしれません。

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リノベ業者より解体業者

リノベ中古住宅で3億5千万円。

江戸時代から続く武士の家をリノベしました

というような建物でないと

実現不可能でしょう。

地方の不動産を高額かつ高い利益率で

売ろうと思ったら、

やっぱり東京に無い建物を作るしか

ないのではないでしょうか。

そのための第一歩は土地の集約です。

10軒の住宅がある住宅街で6軒が

空き家になって売りに出ているような場合は、

残りの4軒の方に引っ越ししていただいて

更地にして大きな建物を建てる方が

良いと思っている人が少なくありません。

地方では

リノベーション業者より

解体業者が必要とされています。

ところで

解体工事も今はすごく高額です。

解体工事のコストダウンが出来る

イノベーションを考えついたら

良い商売になりそうですけどね。

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