3Dプリター住宅が示したビジョン
今月もまたいくつも食品が値上がりしました。
どこまで物価が上がるか、不安になりますが
一部では値下げの努力が始まっています。
その一つが住宅です。
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●やっぱり安い方が良い
あれだけ批判されたデフレですが
今、デフレ時代の方が生活が楽だったと
感じている人も少なくないようです。
いろんな考え方があると思いますけど
生活必需品はやっぱり安い方が良いんですよね。
それは販売する側も考えているようで
建築業界の一部で
安くて良い家の商品企画をしているところが
増えてきました。
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●新しい住宅のコンセプト
安くて良い家。
どんな家だと思いますか?
一つのベンチマークと見られているのが
なんと3Dプリター住宅です。
50平米の1LDKで550万円。
それが目安になっています。
住んだことがないから良いかどうかは
判断できませんが
安いことは間違いありません。
この価格を実現できるのは
建築するための人の数が
圧倒的に少ないことにあるようです。
これは今の建築業界には魅力的なことです。
人件費が高騰を続けている上に
人手不足ですからね。
少ない人数で仕事ができるのは
大きな魅力です。
『低価格、高品質そして少人数施工』
というのが
これから住宅のコンセプトの一つとして
定着するかもしれません。
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●良いものを安くは間違いではない
経済評論家とかアナリストと呼ばれる人たちが
「良いものを安く売る」という
商売のやり方が日本をデフレスパイラルにして
衰退させた。だからこれからは
「良いものをそれなりの値段で売る」
というふうに変えていかないといけない。
というようなことを言っていましたが
正しい指摘なんでしょうか?
いま考えてみると
「良いものを安く売る」こと自体は
悪くないように思えます。
悪かったのは
「良いものを安く売る」ために
安いお金で労働者、下請業者を
こき使ったからでしょう?
生活必需品が安くなければ、
不安と恐怖で社会が危険になるし
個人の所得が上がっていかなければ
不満と怒りでやっぱり社会は危険になるでしょう。
生活必需品は安く、
個人の所得は高く、
そして
新しい価値の高いものが生まれてくる社会
というのが国として目指すべき方向のはずです。
デフレ時代の日本は
個人の所得が全体として低くなったことに加え
新しい価値の高いものが生まれなかったから
衰退したのでしょう。
今目指すべきなのは
新しい価値の高いものを生むことだと思います。
新価値の高い技術で物を安く売れるのなら
それは悪いことではありません。
安く人をこき使わずに
「良い物を安く」できるなら素晴らしいことです。
「低価格、高品質、少人数施工」という
新しいコンセプトの住宅は
そう出来る可能性があるようです。
少人数施工になることで、
一人ひとりの給料は上がる可能性が
高いのだそうです。
少人数で仕事ができるようになったら
会社が人を雇わなくなって失業問題が深刻になる
という人が出てきそうですが、
そういう場合は、
新しい産業に人が入っていくように
すれば良いのです。
そのためにも、やはり新しい産業は必要です。
そういう動きがある中で、
信じている経営者がいるとは思えませんが
「良い物をそれなりの値段で売る」
なんてことを考えていると
大失敗するんじゃないでしょうか?
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