無職の息子を持つ親の不安と苦悩
長野で死傷事件がありました。
その前には北九州で
中学生が被害にあう死傷事件が
ありました。
どちらも容疑者として逮捕されたのは
無職の中年の男でした。
体感治安は悪化しています。
いつ自分や家族が被害にあうか
不安だという人がいる中、
別の不安を感じている人たちがいます。
無職の中年の息子を持つ親たちです。
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●いるだけで怖い存在
同じ無職であっても
若い人や女性にくらべ、
無職の中年男性は苦しんでいることが
多いです。
仕事さえ見つかれば、
苦しみのほとんどは解決しますが、
いちばん次の仕事が見つからない人たちです。
「仕事を選ばなければ就職できる。」
という人がいますが
雇う側、会社の考えを知っていますか?
想像してみたことがあるでしょうか?
雇う会社の本音は
中年男性は使いにくい。まして
いま無職の中年男性なんか
怖くて使えない。というのが本音です。
偏見というか
統計的差別のようなことですが
日本の会社は
「まともな男は無職にならない。」
という考えを持っていることが多いです。
倒産やリストラにあったとしても
再就職支援も受けられるはずだし
能力がある人なら知人や友人からも
声がかかるはずだと考えているんですね。
それでも
人手不足が深刻な
介護や建設業の会社なら
雇ってもらえるだろうと思う人も
いるかもしれません。
しかし現実は厳しいです。
人手不足であっても
就職希望の無職の中年男性を
断ることがあります。
たとえば介護の業界では
面接したけど、雰囲気が良くない。
立ってるだけで入所者さんが怖がりそう。
現場でトラブルになりそうな気がした。
というような理由で断られることも
あるんだそうです。
「ウチは給料が安いし、あなたのように立派な
職歴がある方はもっと良い仕事が見つかると
思いますので。」
などと言われて断られるわけですが
本当の理由は雰囲気の怖さということを
本人が知ったらショックでしょうね。
真面目で必死な姿勢が
怖い、不気味と思われてしまう悲しさ。
そういった印象だけで断るのは
トラブルの原因となりそうな人物を
社内に入れないためなのです。
介護の業界に限らず
あらゆる業界に共通することですが
人手不足の職場ほど
トラブルに敏感です。
問題のありそうな人を入れたために
深刻な事故が起きたり
職場の人間関係が壊れて
退職者が続出することに
なったりしたら大変ですからね。
社長さん達は
「こんなことになるなら
雇うんじゃなかった。」
という経験をしたり、
事例を見聞きしています。
だから
学歴や職歴が悪くないのに仕事が見つからない
という人が出てくるんです。
商売として活動している以上、
雇う側もマイナスになりそうなことは
徹底的に避けようとするから仕方ないのです。
失敗は成功のもと、失敗を恐れるな
ということを気楽にいう人がいますが
商売は一回の失敗で崩壊することもあります。
そういう現実を考えると
雇った従業員の仕事ぶりをみて
どうも適性がないとなったら
手切れ金のようなものを支払って
解雇できるようにした方が
会社も従業員も幸せではないでしょうか?
仕事の能力の高い低いは、
単純な利益だけじゃなく
人の命に関わることもありますから、
仕事が出来ない、適性がない人に
働くことを諦めてもらうのは
必要なことかもしれません。
解雇規制について
日本はもっと真剣に考えるべきでしょうね。
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●自分で決定できること
学歴も職歴もあり、免許・資格もあるのに
仕事が見つからない中年男性。
北九州や長野での事件を知ると
「人物像が近い!
俺も犯罪予備軍と思われてるだろうな。」
というようなことを本人が思ってしまったり
場合によっては
親が激しく心配しだすことがあります。
そして
一刻も早く無職の状態から脱出しようと
就職活動にさらに力が入ります。
しかしうまくいきません。
外から見ていて不思議なのは
本人も親も正社員での就職だけしか
考えていないことです。
無職になってから1年以内であれば
理解できる選択肢ですが、
3年も4年も無職の状態で
就職活動を続けていれば
現状のままで
自分が正社員になれる可能性は
恐ろしいほど小さいことに気付くでしょう。
かといって現状を変えるために
免許・資格をとっても
正社員で雇ってくれる会社があるかは
わかりません。
それなら、自分で商売を始める方が
幸せかもしれませんよ。
個人事業主になるのは
自分の決断で出来ます。
はじめてすぐにお金が入ってこなくても
無職からは脱出です。
個人事業主をしながら
就職活動をしてもいいのです。
就職活動においては
プラス評価になることもありますし
マイナス評価になることもありますが
無職の期間がどんどん長くなることよりも
マシなんじゃないでしょうか?
個人事業主になることは
無職の中年男性の頭に
浮かびやすいことですが、
躊躇して実行しない人が多いです。
本人がやろうと思っても
家族が止める場合があったりしますね。
特に親が反対することが多いです。
そういう、お子さんの心配をする
親のみなさんに
思い出していただきたいことと
考えていただきたいことがあります。
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●自信をつけることが大事
いま無職の中年男が事件を起こす
ニュースが続いていますから
親の方々が
「うちの子が他人様を傷つけないか
心配。」
となるのは分かりますが。
一番心配しないといけないのは
お子さんの自殺です。
思い出してください。
平成の大不況期に日本は
年間3万人以上の人が自殺していて
その中にはリストラされた
中高年が少なくなかったことを。
再就職先が見つからなかった人が
たくさんいましたよね。
日本では昔から今日まで
中年の再就職は難しいものです。
ほんの数年前まで
35歳が転職限界年齢だと
言われました。
某大企業の経営者が
45歳で定年退職した方が
良いんじゃないかというような
発言をしたこともありました。
中年、特に男性は
必要とされていないのが現実です。
彼らは今が一番苦しく
仕事が見つからない時期です。
高齢者の方がまだ生活が楽かもしれません。
70歳以上で働いている人が増えていますが
高齢者は年金がある上に、
短い時間、安い給料で働いてくれるから
いろんな職場で都合がいいため、
仕事があるという側面があります。
もちろんそれが全てではなく
特別な技能を持っている
高齢者もいますけどね。
そういう高齢者と比べると
中年男性はある程度の給与額を
必要としています。
給与面でのミスマッチですが、
もし副業が可能なら
今、70歳以上の高齢者が
働いている職場で
中年男性が兼業するという
ことも考えられます。
正社員を諦めれば
こういう方法もありえるのです。
それに今は
正社員として勤務している人でも
副業をしていて、
個人事業の届け出を出している人が
増えていますよ。
正社員として働きながら
個人事業をしている人がいるんですから、
無職の人に個人事業が出来ないことは
ないでしょう?
時間は圧倒的にあるわけですからね。
無職期間が続くお子さんをお持ちの
親のみなさんに考えて欲しいのは
正社員の職を探すことと
個人事業をやることでは
どちらが成功する可能性が
高いかということです。
親のみなさんは
就職活動はしたことがあっても
個人事業をやったことがある人は
少ないんじゃないでしょうか?
経験が無いから、
個人事業を危険なものと
思い込んでいるのでなないでしょうか?
確かに、必ず成功するというものでは
なく、失敗もありえますが、
失敗はある程度コントロールできます。
借金しなければいいのです。
少ない費用で始められて
少ない費用で続けられることから
スタートしてみればいいのです。
始めればお子さんには
「立場」ができます。
店主とか代表を名乗れます。
名刺も作れます。
そういう状態なら
無職でいるよりも
お子さんは自信が付くでしょうし
生活に張りも出てくると思います。
昔から「立場」が人を成長させると
言うでしょう?
個人事業を始めるのは
悪くない選択だと思いませんか?
もちろん会社を作ることを選べば
さらに面白いことが出来ますよ。
おすすめです。
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