子どもの自殺と引っ越しの自由

厚生労働省の発表によると

2024年の日本国内の自殺者数は

暫定値で2万268人だったそうです。

全体としては減少しているようですが

小中校の生徒、つまり子どもの自殺者数は

記録が残っている期間では

過去最多になってしまったようです。

詳しいことを知りたい方は

厚生労働省のホームページに

自殺対策:各年の状況という

ページにエクセルで作った資料が

掲載されていますのでご覧ください。

その資料によると

高校生が多いですね。

原因は様々でしょうが

人間関係、いじめの問題は

やはり小さくないんじゃないでしょうか?

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●学校を休んでも問題が解決しない現実

学校でいじめられるのなら

学校に行かずに家で勉強すればいい。

学校を無視すれば、いじめは解決する。

そう考える人もいるかもしれませんが、

それでは不十分なことが少なくありません。

子どもにとって学校の人間関係が

その他の人間関係と近すぎて

家から一歩も外に出られないほど

追いつめられることがあるんです。

学習塾とかスポーツクラブとか

ピアノ教室とかに行こうとしても

地域によっては選択肢が少なく

どこに行っても学校の人たちと

顔を合わせることになります。

子どもはそれに耐えられないのです。

それは被害を受けた子どもが

わがままな訳でも弱い訳でもありません。

大人だって耐えられないものです。

大人だって引きこもりになるんです。

そういう状況を好転させる

可能性があるのは

引っ越しだと思います。

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●みんな仲良くは非現実的

いじめがあまりに酷い場合は

引っ越して子どもの人間関係を

徹底的に変えた方がいいかもしれません。

大人の世界を思い出してもらえば

分かると思いますが

世の中には絶対に仲良く出来ない他人が

いますよね。

それは子供の世界でも同じです。

こちらが仲良くしようと接しても

相手にその気がないどころか

こちらを攻撃してくるようなときは

距離を取るしかないでしょう?

いじめの被害を受けた方が

引っ越すなんて間違っているという

意見も理解できますが

そういう主張をしているうちに

子どもはさらに苦しみますよ。

それでも実際に引っ越しを嫌がるのは

親の都合であることが多いです。

もっとはっきり言うと

引っ越ししたくても出来ない

親の現実がある場合があります。

例えば、住宅ローンがある場合です。

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●本当に大切な移動の自由

子どもが酷いいじめを受けていて

人間関係をリセットするために

学校と地域の外に逃げる必要がある。

そういう場合、家族の生活状況が

重要になります。

賃貸住宅に住んでいるのか

それとも購入した家なのか。

購入ならローンはどれくらいあるのか。

そういったお金の問題から始まって、

子どもが複数いる家庭ならば

いじめと無関係な子への影響も

考える必要があります。

そうすると家族そろって引っ越すこと

もあれば、家族が2箇所に分かれて暮らす

こともありえます。

あまりに高額な住宅ローンを組んでいる場合

2箇所に分かれる選択は不可能かもしれません。

そういうことを考えると

マイホームの買い方も含め、

不動産の持ち方について

若いころからどんどん研究しておいた方が

不幸にならずにすむ気がします。

不動産を買うのも借りるのも

日本は簡単じゃないんですよね。

それは地域を移っていくことを大きく制限して、

人に生きづらさを感じさせる

大きな原因になっているように見えます。

移動のしやすさは、逃げるという選択肢を

増やしてくれます。

それは、いじめに苦しむ子どもを

救うだけじゃなく、

仕事で追いつめられる危険から

親を救うことでもあります。

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