会社から逃がさない手口
今日から大学生の就職活動がスタートしましたね。
売り手市場で、若い方は優遇されているようです。
その優遇の裏で、一部の企業では
「入社してきた以上、20年は逃がさん!」
という考えで若い新入社員
(新卒だけじゃなく35歳以下の若い人たち)
に接しているところも出てきているようです。
特に地方の中小企業はなりふり構わず
従業員を引き留めようとしている話を聞きます。
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【地方の氷河期世代の現実】
氷河期世代の大卒者の不遇が
よく取り上げられますが
氷河期世代の高卒、専門卒の人たちの境遇も
悲惨です。
大卒の氷河期世代は仕事を選ばず、
建設作業員でも何でもやればいいんだという
人がいますが、建設作業員も給料は安いんですよ。
特に地方だと。
今年1月の求人情報を見ますと
建設業の土木作業員が月給20万円、
施工監理技術者が月給25万円、
製造業の会社の一般事務員が17万8千円
というような募集が出ていました。
ちなみに全て新潟県です。
人手不足が深刻だと言われる
建設作業員(土木)でも20万円スタートなんです。
さらに安い給料の会社もあるようです。
そしてベテランの建設作業員でも
地方だとたいして給料は上がっていません。
50歳前後の30年近いベテラン作業員でも
給料は残業なしだと29万円だったりします。
時間外労働を猛烈にやって、
ようやく年収500万円になる感じです。
大型トラックのドライバーも
似たような感じでしょう。
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【退職を思いとどまらせるもの】
こういう働き方で、幸せなのか?
若ければ若いほど、疑問を持つ働き方なのが
建設業や運送業だと思います。
そして若い人はすぐに退職することが
昔から多かったそうです。
若い従業員が辞めますと言わないように
昔は、社長さんが強烈なことを
していたそうです。
何かというと、家と妻の紹介です。
昔の建設業の社長さんたちは
土曜日の仕事が終わると
見込みのある若い作業員を連れて
夜の街に飲みに行き、
作業員に女の子をくっつけ、
さらに地元の不動産屋と銀行を
紹介して家を建てさせるんですね。
35年ローンで。
20代で幸せな家庭が築けたとも言えますが
20代で逃げ場を失くしたとも言えます。
仕事に相当な不満があっても
もう転職は出来ないでしょう。
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【巧妙な「ムチ」】
そうやって作業員を会社に縛り付けていた
建設業者ですが、最近はそういうことが
不可能になってきたようです。
理由の一つは若者の変化。
最近の若者はガテン系の仕事でも
趣味はゲームとアニメだったりするそうで、
夜の街に興味を示さない人が多いそうです。
そういうこともあってか
地方の夜の街の衰退ぶりは酷いものです。
そういう「アメ」が使えないので
今、建設業に限らず
地方のあらゆる中小企業では「ムチ」を使う
ことが増えているようです。
もちろん、わかりやすい「ムチ」では
パワハラで辞められた上に訴えられるかも
しれませんから、巧妙な「ムチ」になっています。
多種多様な方法がありますが、
若い人が注意しないといけないのが、
失敗するように仕向ける「ムチ」です。
新入社員が失敗するように巧妙に仕向けて、
罪悪感を持たせ、
「迷惑かけたままで辞めるのか?」
という空気で辞められないようにする会社が
あるんですね。
若い人だけじゃななく、あらゆる人が
注意すべき事かもしれません。
労働契約で働いているのなら
仕事上の失敗の責任はそれほど大きくなりません。
冷静に自分で調べるべきですし、
そういう時は弁護士に相談した方が良いですよ。
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