4年連続の公示地価の上昇
3月18日に国土交通省が公示地価を発表しました。
それによると、
全用途平均・住宅地・商業地のいずれも
4年連続で上昇しています。
増加幅もバブル期以降最大で
全用途の全国平均は2.7%の増加と
なりました。
この上昇が喜ばしいと言ってられない
現実があります。
PR
●家賃が上がるのは税金が上がったから
地価が上昇すると
その土地の固定資産税そして
都市計画税も上がります。
そうすると不動産オーナーさんは
負担が増えますから家賃を上げたくなるんです。
不動産オーナーの負担額は
ケースバイケースです。
中には下がっているケースもあるでしょう。
しかしそれでも
今の時代の流れだと家賃の値上げを
言いやすいので、便乗値上げ的に
値上げするオーナーもいることでしょう。
昨年の春くらいから家賃の値上げの話が
話題になることが増えましたが
今後もこの流れは続く可能性が高いと思います。
PR
●やっぱり高すぎる日本の住宅
そんなに家賃が上がるなら
買って住む方が得なんじゃないか
と思うのも理解できる話です。
ただ今は住宅を買うのがかなり
難しいかもしれません。
都市部のマンションの価格高騰が
よく話題になりますが、
地方圏のマンションや戸建ても
高くなっていますし
何より地方は安い価格の住宅を
供給する会社が減っています。
建築作業をしてくれる人が
いないんです。
大工さんを育てる計画なども
いろんなところで聞きますが、
なかなか厳しい印象です。
もう一般的な住宅は
大工さんが建てる建築物から
工場で生産する製品のような
ものにしないといけないのかも
しれません。
そして価格を
圧倒的に安くするのが
これからの時代には合っている
ように思います。
『300万円で買えて30年住める家』
そして撤去が簡単にできる建物が
一つの目標になるかもしれません。
もちろん広さと設備の問題はありますが、
とにかく日本の住宅は価格が高すぎますから
安くすることが
最大のイノベーションだと思います。
『300万円で買えて30年住める家』
なら家賃は月に8300円ほどということに
なります。
田舎だと家賃1万円未満のところもありますから
荒唐無稽な考えだとは言えないんじゃ
ないでしょうか。
家賃など、生活のコストは
安い方が絶対に良いはずです。
最近、50年の住宅ローンが登場しましたが
そんな長期のローンを組んで買う商品は
やはり無理があるんじゃないでしょうか。
PR
●さらに悲惨になる空き物件
地価も上がり、
新築マンション、新築住宅の価格も上がり
家賃も上がる中で
底値に沈んだままの不動産があります。
地方の空き家、空きビルです。
都市部の建物が
欲しくても絶対に買えない価格の建物
なのに対して
地方の空き家、空きビルは
ゼロ円でも絶対に欲しくない建物
になっています。
地方と言っても東北地方の山奥
ではなく千葉や神奈川にも
そういうゼロ円でも欲しくない
空き家は存在しています。
そして恐ろしいことに
そういう空き家でも
土地に価値があると
固定資産税などは払う必要があるんです。
年間12万円の支払いとか
地味に嫌でしょう?
このまま地価が上がり続けていくと
何の役にも立たない不動産を
相続して税金の支払に苦しむ人が
激増するかもしれません。
実家の相続で苦しむ人の話を
よく聞くと思いますが、
実家以上に親の持っていた
貸しビルとかアパートの方が
大変なことが多いです。
売却するにしても活用するにしても
急に対応しようとして
失敗するケースをよく見ます。
反対に準備をしっかりしていると
どう見ても『負動産』だろうという建物を
『不動産』に復活させて稼いでいる人も
いますから、不動産ビジネスは
やっぱり面白いものです。
PR

PR

PR
PR