出ていくお金の5倍で売れるか?
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100万円で買った株が500万円で1年後に
売れたら、凄いことでしょうか?
100万円で買った土地が500万円で1年後に
売れたら、凄いことでしょうか?
凄いと思う、自分だったら凄く喜ぶという人が
結構いそうな気がします。
でも実は
あらゆる商売で考えると、
そこまで凄い数値ではありません。
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100万円で買ったものが500万円で売れた。
出て行ったお金100万円。
入ってきたお金500万円。
利益は400万円。
利益率(粗利)80%の商売です。
創業にあたっての、
最初の目標数値だったりします。
例えば飲食店。
200円で買ってきた材料を
1000円の料理として売れるか?
ということを、飲食店をやりたい若者は
真剣に考えなさいと
言われた時代がありました。
いまから20年ほど前のことです。
この目途が立たずに始めたお店は、
あっけなく潰れることが多かったと思います。
実際の飲食店の仕入れ原価率は30%台に
なることが多いです。
生ビールなどは原価率が35%くらいになります。
なかなか難しい商売です。
それくらいの粗利が無いと、
続かない商売は結構あります。
いま調子の良さそうな
中古品業界なんかすごい利益率ですよ。
紙の本を売りに行ってみてください。
新品定価3000円の本の買取価格が300円。
そしてその300円で買った本を
1800円で売っていたりします。
100円で売っている本などは
仕入れ値が10円以下だったりします。
洋服とか家電製品も似たようなものです。
事業用の設備なんかもっと凄くて
大型建設機械や大型トラックは
中古品が新品より高い価格で
売買されることもあります。
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そういう現実を見ると
「出て行くお金の5倍で売れるか?」
という視点は、
今も商売を始める時に有効かもしれません。
買う側の立場で見ると、
高く売り過ぎじゃないかと
思われるかもしれませんが
家賃や光熱費、経営者の生活費を計算に入れると
最終利益率は数%ということは珍しくありません。
従業員がいればさらに大変です。
粗利80%くらいは悪どい数字じゃないんです。
もっと凄い粗利の商売ありますからね。
最近、急にお金持ちになった人の商売が
何であったかを見てみると、
面白いことに気付くかもしれませんね。
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