経営者はコネ採用を好む
「あいつ、コネ入社なんだぜ。」
というのは、マイナスの文脈で言われますよね。
本当は入社できる実力が無いのに、
特別扱いで苦労せずに入社してきた
という風に思われて、
従業員の立場の人から
バカにされたり、嫌がられたりします。
しかし経営者は
まったく違う考えです。
コネ入社を好みます。
コネ入社の方が、安心できるのです。
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新しく出会った人と、人間関係を築いていくのは
楽なことではありません。
それは、威張っているように見える
経営者の人も同じです。
人間関係を築くには
コミュニケーションが絶対に必要ですが
それは本当に難しい。
仕事の能力として
コミュニケーション能力は必ず重要視されます。
しかしながら、
能力の有無、優劣を簡単に判断できないのが
コミュニケーション能力です。
必要なこと以外しゃべらない
静かなコミュニケーションが
必要なこともあれば
相手の性別、年齢がどうであっても
雑談が出来るという能力が必要なこともあります。
仕事で必要になるコミュニケーション能力は
実に複雑です。
一般的な基準だと、
誰とでも明るく楽しく会話ができる人が
コミュニケーション能力が高いと
思われていますが、
そういう人に対して
不安になる経営者って多いんです。
「口が上手すぎる。罠なんじゃないか。」
みたいな反応をする経営者、
思いのほか沢山います。
しかし無口な人に対しても、
「何考えてるかわからん。罠なんじゃないか。」
と思ったりするんです。
他人を信じることが難しいのです。
そうすると、すでによく知っている人の
血縁者とか、親友という人が来ると
安心するんですよね。
日本企業の場合、どれだけ大きい組織でも
能力より信頼が必要な仕事があります。
「誰でも出来るけど、
誰にでも任せられる仕事ではない。」
というタイプの業務・作業です。
コピーとりが該当することもあります。
その仕事の本質は「秘密を守ること」です。
こういう仕事は、コネで見つけた人に仕事を
頼みたくなるのが経営者なんです。
仕事が出来ない人ほど、
そういうことを理解できずに
コネ入社の人の悪口を言っていたりします。
学歴も低いくせに入社してきて、
たいした仕事もしてない。
などと言ったりしますが、そういう人は
仕事の全体像を教えてもらえないほど
立場が低かったり
会社の本当の姿を想像する能力が
なかったりします。
自分の低能ぶりを出すと大変ですから、
人様の悪口は言わない方が良いです。
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これ、若い人が「働かないおじさん社員」を
批判することにも通じる話です。
「働かないおじさん社員」に見えても
実は重要な仕事をしている場合があるのですね。
若い方はひとつひとつの仕事の本質を考えて
いろんな事を見ないと、
酷い目に合うかもしれませんよ。
コピーをとるという作業でも
100円の価値しかないこともあれば、
1億円の価値がある場合もあるのです。
その価値は
「秘密を守る」ということから生まれます。
これは老舗企業からベンチャー企業まで
全ての企業に当てはまります。
入社後に自分の能力では
同僚に負けそうだと思ったら
「秘密を守る」ということで
経営者の信頼を勝ち取り
生き残る道を探すのも現実的な選択です。
自分でコネを作るようなやり方です。
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「秘密を守る」ということには
「情報を守る」ことが含まれます。
ピンとくる人も多いでしょう。
今また企業の情報漏洩問題が、
また目立ってきました。
回転寿司の会社や携帯電話会社の例などを見ると
転職が関係する問題でもあります。
これから転職が増える時代になるほど、
「秘密を守る」ことの
価値と重要性は上がるでしょう。
スキルとか頭の良さだけが人の価値では
ありません。
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