大人の条件
これが出来ないと
大人とは言えない。
そういうものはあるでしょうか?
ある飲食業の社長さんの嘆きから
そういうことを
少し考えました。
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学生アルバイトをたくさん使う
飲食店の社長さん。
人手不足に苦しんでいますが、
それでも、もう来ないでくれって
言いそうになる学生さんがいるそうです。
どんな学生か?
最初の一人は
火を使えない大学生です。
ホール係として採用した大学生だったそうです。
勤務初日、
開店前の準備から働いてもらう予定でした。
学生バイトさんは
約束の時間の10分前にやってきて
テキパキ指示されたことをやってくれます。
良い人がバイトに来てくれたと喜ぶ店長さん。
問題が起きたのは、開店直前でした。
そのお店はテーブルごとにキャンドルを置いていて
開店準備の最後に、キャンドルに火をつけて
オープンという流れでした。
店長が学生バイトさんにマッチを渡して、
「キャンドルに火をつけて」
と言ったところ、学生バイトさんが
その日はじめて困惑の表情になったのです。
「ボク、これ使ったこと無いです。」
18歳以上で、マッチを使ったことが無いって
ありえるの?
学校の理科とか家庭科で使うだろうと
思いますよね?
店長さんはムリにやらせずに
特に問題にもしなかったそうですが
やはり驚いたらしいです。
店長が雑談で
学校でマッチ使わなかった?と訊いたら
学校の授業で火を使うことはあったけど
チャッカマンだったそうです。
だから、その学生バイトさんは
火打ち石タイプのライターも
使えるようになるのに「練習」が
必要でした。
40代の店長の指導のもと
マッチで火をつける練習をする大学生の
姿を見た社長さんは、凄く不安になったそうです。
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もう一人は
包丁が使えない大学生です。
そのお店はホール係も
調理の一部を手伝うことがあるお店でした。
調理と言っても、ドリンクに入れる
レモンとかライムをカットする程度です。
何も問題ないと思いませんか?
ところが問題になってしまったのです。
ホール係として採用した大学生に
レモンのカットを頼んだところ
ものすごく時間がかかっているので
様子を確認した店長さん。
店長さんが目にしたのは
あまりにも危なっかしい
大学生の姿でした。
まともな職場はアルバイトでも
労災の対象になります。
その大学生の姿は
かすり傷では済まない印象を
店長にあたえたそうです。
そういう経験、飲食業経験者は
少なからずあるようで、
「包丁と火が使えない人は、
一人前とは言えない。」
と飲食業の人はよく言います。
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「包丁と火が使えない人は、
一人前とは言えない。」
別な言い方をすると
「危険なものを
安全に使うことが出来ないと
大人とは言えない。」
というようなことになるでしょうか?
「危険なものを、安全に使う。」
これは大事なことであり、
日常的なことですよね。
普段の生活の場には
刃物と火の他に
危険なものが沢山あります。
自動車や家電製品から洗剤のような物まで
使い方を間違えると大惨事になるもの
だらけです。
個人の日常から
世界の現状に広げて
見て考えると複雑な気持ちになりますね。
世界は危険なものであふれています。
そして人間は間違った使い方を
しているのかもしれません。
人類は大人になれるのか?
というようなことが
頭に浮かびます。
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