恐怖と諦めが悪を生む

粉飾した財務資料を使って

銀行から融資を受けていた会社の社長たちが

詐欺で逮捕されたようです。

どうも20年以上前からそういう

違法行為を続けていたようですが

そういう会社がまだまだ存在するかも

しれません。

対岸の火事ではないですよね。

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●社長が怖れていること

なぜ粉飾決算をするかといえば、

会社を続けるためです。

赤字だと融資を受けられないなどの理由で

嘘の売上、嘘の利益があることにして

本来払う必要のない税金を払ってでも

融資を受けようという経営者が

現実にいます。

そういうことをしてでも

会社をつぶしたくない。

社長で居続けたい。

と思う社長さんは沢山います。

社長が強欲だからという訳でもないんですよね。

それよりも恐怖から

違法行為が始まることが多いと思います。

それほど会社を倒産させた社長さんは

世間から酷い扱いを受けるんですよね。

そういう恐怖です。

倒産という失敗を異常なほど責める

日本の風潮が、経済の停滞と

職場の環境悪化の

大きな一因なんじゃないでしょうか?

失敗を異常なほど責められ、

失敗を恐れるのは社長だけじゃありません。

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●恐怖が悪を招くとき

会社から命令されたわけではないのに

従業員さんが違法行為をやることがあります。

その違法行為はいろいろなものがありますが、

理由は恐怖であることが

多いような気がします。

職場が恐怖であふれている会社は

事件が起きる可能性が高いかもしれません。

常に怒り、怒鳴っている人がいるとか

社長が威圧的な会社は要注意だと思います。

そういう会社は社長が怖いから

従業員が失敗を隠し、

成功を捏造するようになります。

粉飾決算だけではありません。

製品の安全検査での不正や

不良製品の販売なども起きます。

消費者が被害を受ける可能性もあるのです。

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●逃げることが道を開くかもしれない

過去の企業不祥事、

企業が引き起こした大事件も

その始まりがずいぶんと昔であった例が

少なくありません。

問題を把握したのに

公表するまでに1年近くかかった事件もあれば

5年以上前からの品質の虚偽、

10年以上前からの検査不正など

実際にありました。

これは明らかに問題だという声、

なんか変だという声があっても

外に出てこないのです。

異様な圧力が声を殺します。

責任は社長にありますが

社長が声をあげる人を

押さえつけているわけでもないのです。

むしろ社長は異常や問題を知ろうとしているのに

真実が伝わらないことがあります。

集団の不思議さであり

集団の恐ろしさです。

こういう現実を考えると

今まさに問題を起こしている

会社があっても不思議ではないでしょう。

もし、勤め先が異常なこと違法なことを

しているなら、職場内で声をあげるのも

大切ですが、さっさと逃げて

転職してしまうのが一番かもしれません。

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