次に逮捕されるのはあなたかもしれない
企業の不祥事がなくなりません。
先日明らかになったのは
どうも公務員も大きく関与している
裏金事件でした。
民間企業の人も
公務員の人も
職場の命令に従って行動したら
なんと犯罪行為だった
などということもあるのです。
それを避けるためには
どうするべきでしょう?
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●裏金の作り方
裏金。帳簿外にある秘密のお金のことです。
過去の事例を確認すると
民間企業でも役所でも裏金を作って
問題になっています。
あらゆる組織について回る問題ですが、
裏金が発生しやすい組織というのがあります。
下請をたくさん使う組織です。
今はないと思いますが
大昔の建設業の会社が良い例です。
例えばある建設会社が
建設資材の運搬を下請け業者に頼むとしましょう。
下請け業者は仕事内容を確認したうえで
100万円でどうでしょうと
見積もりを持って行きます。
すると建設会社が
「130万円払うから、20万円を現金で
こっそり現場事務所に持ってきてくれ。」
と言ってきたりするんです。
下請け業者は見積もりより10万円も
収入が増えますから、怪しい話に乗ったりします。
裏金20万円の発生です。
こういうことを
会社ぐるみでやっていることもあれば
従業員が勝手にやっていることもあるのです。
工事現場の現場所長だった従業員が勝手に
下請け業者の社長たちから裏金を受け取って
夜の街で豪遊したのがバレて
解雇されたなどということもあったのです。
元請と下請けの関係とはいえ
労働者が経営者に裏金を要求していたのです。
労働者が経営者を搾取していたとも言えます。
経営者も大変なんですよ。
それはともかく
裏金を集めていた現場所長の
部下だった人たちは大変ですよ。
一緒に豪遊していればアウトでしょうし、
そうじゃなくても
なぜ異常を知らせなかったんだと
社内で責められるかもしれません。
そういうことを考えると
一緒に働く人って本当に重要ですし、
おかしなことになったら
すぐ逃げる、転職するということを
常に考えておかないと
巻き込まれて逮捕されるかもしれませんよ。
人生が台無しになります。
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●法律と掟
「俺の命令が聞けないのなら、今すぐ辞めろ。」
今では考えられないかもしれませんが
かつての職場ではこういう人が沢山いました。
そして多くの人が命令に従っていました。
その命令が、違法であっても。
みんな仕事を失うのが怖かったので。
こうした過去が
最近の企業不祥事の重大な背景になっています。
最近発覚した不祥事は、少なくとも6年前からで
もしかしたら10年以上前から
不正を行っていたかもしれないと
いうようなのが多いでしょう?
10年前、20年前から続く
品質検査の不正、安全管理の不備といったことが
発覚することが少なくないですよね。
仕事を失うことを怖れて
10年、20年の長きにわたり
違法なことをし続けた人がいるということです。
まだ発覚していない違法行為が
あるかもしれないということです。
10年、20年前というと
就職氷河期世代の人たちが
一番下っぱで頑張っているころです。
苦しみ続ける氷河期世代の人たちが
法律を無視して職場の掟に従ったことで、
これからさらに苦しむことがないことを
祈ります。
もっと就職も転職も簡単というか
気楽なものなら、こういう
不正行為の蔓延もなかったでしょうね。
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