情熱価格の会社の挑戦
実績が無いじゃないか。
経験が無いじゃないか。
そう言って、他人の挑戦を
批判する人がいますね。
悲しむべきことです。
先日もそういう実例がありました。
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●会社経営は分からないものです
量販店のドン・キホーテさんの
創業者、安田隆夫さんが
息子の裕作さん(22歳)を取締役に
推挙した時に、
会社にマイナスの人事とか
そんな苦労知らずの
若造に務まるわけがない
というようなことを
ネットに書いている人がいました。
何を見て苦労知らずと判断したのでしょう?
それに苦労していても
ダメな経営者っていますよ。
会社経営というのは本当に難しく、
これが出来れば必ず成功するという
ようなものではありません。
過去に成功を重ねた「プロ経営者」と
言えそうな人でも
招かれて代表取締役になった会社で
大失敗することもあります。
ですから、実績がないことで
若い二代目経営者を批判するのは
良くないことだと思います。
それにその決断をしたのは
創業者であるベテラン経営者、
安田隆夫さんの決断なんですからね。
いろんな本を読むと
安田さんの凄さというより
恐ろしさが分かります。
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●若い人の邪魔はやめましょう
今回、22歳の裕作さんを取締役にするのも
ドン・キホーテさんの元々の戦略に
合っているからなんですね。
ドン・キホーテさんは
10代、20代の人たちの半分を
会員として獲得するのが会社の目標に
なっていて、そのために若い人たちを
積極的に登用したいということのようです。
そういうことなら
十分に説得力のある決断ですよね。
日本は特に、あらゆる分野で
世代交代の必要が叫ばれますが
上手くいっているとは言えません。
そういう現実を見ると
世襲であっても若い人が
重要な立場で仕事をするのは
良いことなんじゃないでしょうか?
世襲であれ、何であれ
若い人が動き出そうとするのを
邪魔しない空気になってほしいです。
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●実はストレスだらけかもしれない
それにしても日本では
なんでこれほど
「世襲」というものが
嫌われるんでしょうか?
不公正とか不平等といったことを
感じる人が多いようですが
単純に「ずるい」と思う感情に
引きずられ過ぎているからかも
しれません。
「世襲」は不公正とか不平等
かもしれませんが、
「楽していい思いをしている」
というわけではありません。
一番「世襲」が批判されている
政治の世界を見ると、
特にそう思います。
「政治家なんかなりたいと思ったことは
一度もない。
常に他人から見張られ
悪口言われるのが分かっていたから
本当に嫌だった。
でもな、地元の、選挙区の人たちが
どうしても後を継いで政治家になれって
言うからなってやったんだ。」
というようなことを落選後に
思わず言ってしまう政治家さんも
いるかもしれません。
そういうことがあっても不思議じゃない
雰囲気が政治の世界にはあります。
「世襲」で
良い暮らしをしているように見えても
とんでもないストレスを抱えている例も
あるんですよね。
ドン・キホーテさんで
お菓子を買ってきて、好きなお酒を飲むような
「世襲」と無縁な気楽な生活の方が
幸せなのかもしれません。
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