選挙前の朝礼で
選挙直前です。
もしかしたら
あちこちの会社で
社長さんが
「〇〇先生が落選したら、
次のボーナスは出せない。」
というようなことを言って
投票を促しているかもしれません。
何でそこまでして投票させたいのか？
その候補者を当選させたいのか？
若い人が可愛らしい
素朴な質問をしてきました。
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●地元の重要人物
政治家のパーティーに行くと
「あの社長は１０００票の男だ。」
などと言われて、
やたらと気を使われている人が
いたりします。
どういう人かというと
１０００人の従業員がいる
会社の社長さんです。
田舎の、人口が少ない所で
顕著ですが、
社長さんが票の取りまとめを
していることがあります。
自分の会社の従業員に
投票させるんです。
昔は今よりはるかに露骨で、
選挙が近づくと
会社の社長さんが
「〇〇先生に投票しろ。」
というようなことを
従業員はもちろん
下請業者や納品業者にも言って、
さらに
投票には集団で行ったりしていたそうです。
事実上、自由な投票を
妨げているようなことがありました。
いま聞くと笑ってしまうような話ですが
場合によっては違法になる可能性もある
酷い話です。
そういうことをする目的は
もちろん自分の商売を有利にするため
なんですが、近くで見ていると
それだけじゃないんですよね。
特に中小のオーナー社長さんで顕著ですが
「１０００票の男」という
重要人物として
大切に扱われたい。威張りたい。
そういう欲望の強さを感じます。
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●若い社長の実像
そういうのは
田舎の中小企業だけだろうとか
若い人は思いがちですが
東京のベンチャー企業、
スタートアップ企業の社長さんが
政治家とベッタリになった上
社内では独裁者のように振る舞い、
挙句の果てに
飲食店なんかで
威張りまくっていることも
あるみたいですね。
今の若い社長さんは
勉強熱心ですから
行政の動きもしっかり掴んでいますし、
補助金ももらうし、減税・免税の
手続きもしっかりやります。
そして税務署OBとか警察OBを
監査役などで会社に受け入れるんです。
そういう知識や人脈を手に入れる過程で
古い政治の世界と強い関係ができてしまう。
別に悪い事ではありませんが
それは伝統的な戦後スタイルの
日本企業とそっくりです。
新しい希望と期待されるスタートアップ企業が
古い日本企業と同じ行動をしているというのは
実は絶望的な事かもしれません。
スタートアップ企業なのに
特定の候補者のポスターが社内に貼ってある。
そういう企業で働く若い人は
幸せなのかなと思わないでもありません。
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●奇妙な仕事の専門家
ただ一番凄まじいのは大企業です。
例えば、建設業。
建設業界で働いたことがある人は
分かると思いますけど、
会社をあげて、あるいは業界をあげて
選挙で応援することがありました。
その応援のレベルが凄まじい。
建設業は多重下請け構造の世界で、
一番上にいるスーパーゼネコンの
従業員さんは下請会社の社長より
立場が強いです。
つまり威張っていることが多いのです。
そういうスーパーゼネコンさんの
偉い従業員さんが東京から
田舎の選挙区にやってきて
下請会社の社長たちを集めて
指示を出すのです。
「〇〇候補を絶対勝たせろ。
比例は▲▲党だ。」
そして地元の建設業の従業員たちは
政治家の演説会とか街頭演説を
どんな時間であっても
聴きに行ったりするのです。
接待を伴う飲食店のお姉さんを連れてきて
演説会の視聴人数を増やすようなことも
していました。
そのまま接待になり、選挙期間中は
大忙しということもありました。
そういうことが続くと
スーパーゼネコンさんの従業員さんの
中で選挙活動にのめり込む人が
出てくることがあります。
若い人である場合もあります。
建設業経理士の資格を持っている人などが
選挙活動のようなことを
会社の仕事としてやっているのを見ると
なかなか複雑な気持ちになります。
本人が好きでやっているなら
何でもいいんですけどね。
働き始めてから自分の本当の興味や
適性を知ることもあるでしょうしね。
ただあまりにも奇妙な仕事の経験は
価値を失いやすいことを
忘れない方が良いでしょう。
特に若い人は。
会社も政治家も最後まで
あなたの面倒をみることはないでしょうから。
読み違えないように気をつけないといけません。
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●選挙後の運命
読み違いがおきてしまいそうな
今回の衆議院選挙。
過去の経験が通用しない
大波乱があるかもしれません。
表立った反抗もあるかもしれませんし
終わった後にとんでもない裏切りが
発覚するかもしれません。
政治家だけでなく、会社や社長さんの
運命も大きく変わるかもしれません。
そして本当に
働くあなたのボーナスが
減ってしまうかもしれません。
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