浜崎あゆみさんの歌詞が心に刺さるおじさんたち
橋本環奈さんが主演だから見始めた
朝ドラ『おむすび』がきっかけで
浜崎あゆみさんのファンになった
40代のおじさんが増えています。
みなさん、CDを買って
歌詞を読んで感動しているようです。
もちろん曲も聴いています。
彼らの心に刺さったポイントが
切ないです。
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●単純すぎる男というもの
ロスジェネおじさんたちの心をとらえたのは
『A Song for XX』の歌詞、
とくに
居場所がなかった
見つからなかった
という部分。
孤独と絶望の歌。
曲がリリースされたのは
1999年1月1日ですが、
まさにロスジェネな時代。
日経平均株価は1万3000円台で
アジア通貨危機後で不況がさらに悪化していた
最悪の時期でした。
当時は若者だったロスジェネおじさんたちは
リアルタイムで
浜崎さんの曲を聴いていたはずですが
浜崎さんの大ファンという男の人って
当時はあまりいなかったと思います。
ロスジェネ男子、
孤独と絶望を感じ取る繊細さが
当時は無かったんでしょうね。
いつの時代も同じかもしれませんが
若い男ってどれだけ
お勉強ができても
普段考えていることは
眠い。
腹が減った。
かわいい彼女がほしい。
といったことだけだったりします。
単純なんです。
そういうことを考えると
女性の繊細な感受性というのは
やっぱり凄いと思いますよね。
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●居場所はなかった。勘違いしていた。
しかしそんな単純な男たちも
厳しい社会で20年も生きると
孤独と絶望がわかるようになります。
時代の影響を強く受けた
ロスジェネおじさんのなかには
就職も上手くいかず、
結婚もできなかった
という人がいます。
それでも若いころは
根拠のない自信と
謎の希望があったそうです。
今の苦労がいつか実って
夢はかなわなくても
充実した仕事に就いて
かわいい女性と結婚できるだろう
と思っていたそうです。
でも40歳になったとたんに
彼らは気付いてしまったのです。
自分にはもう
夢も希望も自信も無く、
良い思い出すらない。
思い出はすべて悲惨なもので、
中途半端な我慢と挫折の
人生だった。
俺は勘違いしたまま
生きてきてしまったんだ。
そういうロスジェネおじさんとは
正反対のタイプ、
外から見ると人生の勝ち組に見える
ロスジェネおじさんも
苦しみを抱えています。
希望の会社に就職して、
好きな人と結婚して
子供にも恵まれた。
自分でも勝ち組と思っていた。
就職できないとか
結婚できない同世代を
努力しなかったダメな人たちと
本気で考えていた。
そう考えていた自分は
本当に視野の狭い愚かな人間だったと
ポツリという人が
40歳あたりから激増します。
勝ち組おじさんも
子供がヤンキー化したとか
奥さんが離婚したいと言い出したりで
他人に言えない苦しみを抱えているのです。
結婚したことを心から後悔する
悲惨なケースもあります。
家庭を持つことができたけど、
そこにはもう自分しかいない。
空っぽの広い家。
ここが自分の居場所といえるのか?
そうして深い孤独を知った
勝ち組ロスジェネおじさんたちは今、
リストラの脅威にさらされています。
あれだけ苦労して就職して
酷い労働環境で頑張ってきたのに
このタイミングで切り捨てるの?
そんなこと許されるの?
と驚いているおじさんが沢山います。
家庭も仕事も結局失うのかと
嘆いています。
ロスジェネおじさんたちは
一度は幸せを手にした人も
一度も望みが叶わなかった人も
同じように孤独と絶望を知った今、
ようやく浜崎さんの曲が
リアルなものとして聞えているのでしょう。
居場所がなかった
見つからなかった
ロスジェネの女性は今、
浜崎さんの歌をどう感じているでしょうね?
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