消滅しないブラック企業と若者の苦悩
みんさん、こんにちは。
Takayuki Uchiyamaです。
不動産の物件を見るために
先日から新潟市に来ています。
地元の不動産業者さん、そして
建築の職人さんたちと
いろんな話をする中で
重要で深刻なことを教えてもらいました。
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●消滅しないブラック企業
建設業界に
労働時間の規制ができたのは
広く知られていると思いますが
それでも現状では
労働時間の削減が進んでいないようです。
建築職人の親方が
先日公表された
新潟労働局のプイレスリリースを
見せてくれたんですが、
実に深刻なものでした。
内容は
『長時間労働が疑われる事業場に対する
令和5年度の監督指導結果を公表します』
というもので
監督指導対象の43.5%の事業場で
違法な時間外労働があったということです。
プレスリリースの日付は
令和6年10月29日。
新潟労働局さんのホームページで
誰でも見ることができます。
もちろんその全てが建設業というわけでなく、
いろんな業界で問題は起きています。
それでもやはり
建設業界での事例は深刻なものが
少なくないようです。
「労働時間が長いだけなら
そんなに深刻でもない。
自分から休日出勤したいと
言う労働者もいるし
働きたがる労働者は多いよ。
問題は金なんだ。」
そう言って
建築の親方が教えてくれた問題は
驚くべきものでした。
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●奴隷のような扱い
その問題の
特にひどい実例は
福島県相馬市の
相馬労働基準監督署が
公表しています。
詳しい内容は
相馬労働基準監督署の
ホームページで見ることが
できますが、概要は
新潟県の建設会社が
作業員に賃金の支払いを
まともにしなかったというものです。
本来、約585万円の賃金の支払いを
しなければならないのに
約33万円しか支払わなかった
そうです。
信じられないほど
酷い話でしょう。
これには同業者たちも
驚いているそうです。
これでは若い人どころか
誰も建設業に入ってこないと
みんな嘆いているようです。
建設業の人手不足倒産が
急増しているのは
必然だったと言われても
反論できないでしょう。
一緒に話を聞いていた
不動産業者もこの話には
「地域のイメージも悪くなりますよね。」
と顔を曇らせていました。
新潟だけで起きている問題ではなく
日本全国にある問題でしょうが、
それでもやはり
まともな仕事がない地域
と思われてしまう可能性はあります。
長時間労働、違法残業も
深刻ですが
給料払わないのは
一番問題でしょう。
他の業界でも
残業代の未払いはあります。
改めて新潟労働局の発表を見てみると
賃金不払残業が30件
というのが確認できました。
これを、
昔に比べれば大幅な改善
と見るべきなのか
これだけ労働問題が注目され
法律も厳しくなったのに
このありさまかと嘆くべきなのか
難しいところです。
被害を受けているのは
老若男女問わずです。
若い人の就職状況の
大幅な改善の話をよく聞きますが
それは就職活動と
入社後の数年だけが良くなった
というのが本当のところかもしれません。
20代後半の若者、苦しんでませんか?
先日、若い知人が
「職場で、大人になれって言われたんですけど
俺、奴隷になれって聞こえたんですよね。」
と言って転職の相談をしてきたんです。
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●ハラスメントの洗練化
ブラック企業も消滅しませんが
ハラスメントも消滅していないようです。
ハラスメントはもしかしたら
悪化しているかもしれません。
怒鳴るような、明確なハラスメントは
流石に大きく減ったようですが、
企業の中には酷いところが
まだまだあって
そういう企業では
若い人、あるいは新入社員に対する
指導や選別が
冷酷かつ陰湿になっている印象を
受けることがあります。
私に転職の相談をしに来た知人も
どうもそういう
洗練化されたハラスメントを
受けていると感じたんでしょうね。
恵まれているように見える
若い人たちも苦しんでいます。
もちろん中高年の氷河期世代も
苦しんでいます。
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