USスチールの買収問題から

アメリカで次期大統領のトランプ氏が

日本製鉄によるアメリカ企業

USスチールの買収にたいして

改めて反対を表明しました。

選挙に勝っても

考えは変わりませんでしたね。

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●自由で公正な競争はもうなくなった

昔、1999年ごろのことですが

アメリカで成功した日本人のビジネスマンが

「日本という国には、

 公正な競争というものがない。

 何でも官僚が許認可制にして

 癒着と談合の産業政策を行ってしまうから

 競争も無いし、新しいものも生まれない。

 そんな国は発展しようがないし

 希望を失う。

 それに比べてアメリカは凄いものだ

 自由に公正な競争をさせるから

 新しいものが生まれる。

 新技術がビジネスになる。

 実力が全てだ。

 消え去るべきものは消え去る。

 素晴らしいダイナミズムだよ。」

というようなことを言って

アメリカを称賛していました。

しかし四半世紀も経つと

そういう素晴らしさも失われたのでしょうか?

バイデン大統領の恩赦の件といい、

トランプ氏が阻止しようとする

USスチールの買収問題も

自由と公正の否定としか思えません。

実力があれば成功できる国だと

信じられなくなってきました。

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●自滅する選択

日本製鉄による

USスチールの買収問題。

正確ではないかもしれませんが

聞いたところだと

経営者同士では上手く話が

まとまっていたんだそうです。

敵対的買収ではなかったのでしょう。

ところがUSスチールが関係する

労働組合、

全米鉄鋼労働組合が反対するので

交渉が難航することになったようです。

日本製鉄の経営陣も

USスチールの経営陣も

労働者をないがしろにしている訳ではなく

様々な配慮をしているようです。

しかしそれでも買収計画を問題視し

反対するのは、本当に労働者の

利益になるのでしょうか?

買収が成功しなければ

さらに経営が悪化し、労働者は

かえって苦しむ可能性だってあるでしょう。

労働組合は本当に労働者のためになることを

してくれているんでしょうか?

ドイツのフォルクスワーゲンの

ストライキにも同じことを感じます。

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●自分第一主義の落とし穴

会社が消滅してしまえば

労働組合が頑張ったって

労働者は失業します。

経営者に損害賠償を請求したって

お金が無ければ

支払いは事実上不可能です。

経営者を刑務所に入れようが

殺害しようが、

労働者の問題は解決しません。

それに働く人は

労働者だけじゃなく

個人事業主の立場の人も

世の中にはたくさんいます。

守られるべきなのは

労働者だけじゃないんですよね。

全ての人が個人として

しっかり守られた方が良いでしょう?

そういうことを考えると

労働組合の動きはときに、

自分たちの権利と利益を守ることしか

考えない、困った集団に見えてしまう

ことがありますよね。

自分たちの利益だけを考える人たち。

悪い人たちではなく

人間として自然なんだと思います。

しかしそれが強すぎると

他人はもちろん自分自身を不幸に

することになるでしょうね。

それは

労働組合の人も経営者も

そして

官僚や政治家もあてはまるでしょう。

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