老人は、どう生きるか?

例えばミケランジェロのように。

例えば高倉健のように。

例えばジェフ・ベックのように。

老年期になっても、素晴らしい仕事をする人がいる一方で、

50歳を過ぎたころから早くも邪魔にされ、役立たずと言われてします人たちもいますね。

辛いなぁ、と思わず呟いてしまう現実です。

そういう時に思い出すのがヘミングウェイの小説

『老人と海』です。

若い時はまったく良さが分からなかった作品ですが、今は凄く良いと感じます。

生きることを上手く肯定しているように感じる作品ですね。

ある程度の年齢になると、

自分の人生には何もなかったなぁとか、

自分が死んでも誰も困らないし、すぐに忘れられるんだろうなぁとか、

思うことがありますよね?

結構な人数の人がそうなっているんじゃないでしょうか?。

そんな時に、

自殺してはいけないとか、

生きることを諦めてはいけない、とか言われても

全く良く響かないでしょう?

素直さがなくなって、心がひねくれていると怒られそうな状態ですが、

そんな状態でも、

「急いで死ななくてもいいかも、とりあえず明日も生きてみよう。」

と思わせるものが「老人と海」にはありますね。

上手くいかなくてもいいし、何も手に入らなくてもいい。

それは人生の負けではない。

自分一人で完成させられる趣味とか仕事が、とにかく大事だなと思います。

特に老人には!